背徳の雨
第2章 コワレタ、モノ
『苦労した人は必ず報われる』
そんな事、誰かが言ってたっけ。
遠く、壊れかけた意識の中で
そんな事を考えていた。
嗚咽し、吐血しながら暴力に耐えて。
フローリングに広がる血黙りの中
無抵抗で転がり、体を折る。
毎日繰り返される暴力は
死ぬ一歩手前まで繰り返される。
いっそ殺してくれたらいいのに。
そんな風に思いながら
壊れていく身体を起こした。
学校に行くとか
そんな事出来ないくらい
身体は衰弱していた。
酷い貧血で頭をくらくらさせながら
身体に鞭を打って起こす。
動くだけで吐き気がして気持ち悪くて
頭痛も酷くてどうしようもなかった。
でも学校へ行かないと怒られる。
ふらふらと立ち上がり
顔を洗って歯を磨いて
逃げるように家を飛び出す。
ご飯は食べない。
怒られるから。
外へ出れば怪しまれないように
元気な振る舞いをする。
にこにこと笑って愛想を振り撒くが
本当はそれどころではない。
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