背徳の雨
第2章 コワレタ、モノ
優雨の私へのちょっかいが日に日に増し、
内容がエスカレートしていく。
帰り道、
私の傘を奪って田んぼに投げ入れたり
筆箱をどぶに捨てたり
あからさまに嫌がらせだった。
「優雨は私の事嫌いなの?」
率直に疑問をぶつけた。
彼は冷めた目付きで一言こういった。
「嫌いだよ」
あの時の悲しみは
底知れないものだった。
私は友達だと思っていたのに。
独りで思い上がっていたんだとわかり、
恥ずかしさと悲しみが込み上げた。
やっぱり私の居場所はないんだ。
そう確信した瞬間だった。