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背徳の雨

第4章 歪んだ愛



毎日毎日
吐き出される彼の熱。
私は奥に欲しいとねだる。
出されれば更に
支配されているという感覚が強くなり
嬉しくなる。

子宮口に当たる彼のモノ。
そのまま吐き出されれば
更に得体の知れない充足感に満たされる。

愛されたいという気持ちが
こんなにも歪んでしまった。

言葉だけじゃ信用出来なくて
誰かに犯される事でしか
私は愛を感じる事が出来ない。

強く
きつく
激しく

いっそ私が壊れてしまうほど
強く抱いて欲しい。
心の奥底や身体の隅から隅まで
黒い欲望で汚して
貴方だけのものにして欲しい。

身体がおかしくなったみたいに
疼いて、熱が醒めない。

いつも毎日そうだった。

でも今日は違った。

私は我に帰っていた。


携帯についている、
優雨から貰ったストラップ。
これを見て
脳裏に浮かんだ優雨の顔。
振り向いてくれないのはわかってる。
でもまだ足掻いてみたい。

私は誰もいない隙を見計らい
手枷、足枷、首輪を自ら取り、
雫の家を飛び出した。

そして九条駅から
ミナミへ向かう事にした。

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