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背徳の雨

第4章 歪んだ愛



お金を渡すと彼は満足そうに
帰っていく。
だが次も、次も、と毎日お金をせびられ
私の身体は
蝋燭の火傷だらけになっていた。


1ヶ月後。
約束の金額が集まらなくて
足りないままお金を渡した。

「足りねぇよ」

彼はTSUTAYA前で呆れたような顔をした。

「仕方ないじゃない」

少しぐらい我慢しなさいよ
私が怒り口調で言うと、
彼は今までよりも強い怒りを露にした。

「調子に乗ってんじゃねぇぞ」

彼は私に掴みかかった。
その時、たまたま虎太郎が現れ
私達の間へ止めに入った。

「やめなよ!雫!」

虎太郎は私を庇うように
前に立ちはだかり、
雫の怒りを鎮めようとしてくれた。
だが雫は聞く耳を持たない。

「聞いてんのか!カス!」

夜中でも人通りの激しいTSUTAYA前で
喧嘩をする私達をホスト達は
じっと眺めている。
雫は声を荒げ、虎太郎をはね除けた。

「雫!」

虎太郎の声は届かなくて
私の胸ぐらを掴み

「お前みたいなアバズレは俺に貢いで
相手して貰えてるだけ感謝しろよ」

その言われた瞬間
私の怒りは頂点に達し、

「ふざけんじゃねぇよ!」

おめぇこそ調子に乗ってんじゃねぇぞ!

私は低い声で叫び、睨み返すと
雫は私を離し、一言言った。


「くたばれ、腐れビッチ」


雫は背を向け
私から離れていく。

「雫!言い過ぎだぞ!」

虎太郎は雫の後ろ姿にそう言うと

「ありがと、虎太」

笑ってお礼を言った。
虎太郎は泣きそうな私の顔を見て

「ごめんね」

と苦しそうな表情で言った。

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