背徳の雨
第5章 儚く、脆く
先端が血で汚れた包丁。
私は背中の痛みを感じた所を
手で触れた。
「…!」
その手は血で汚れていた。
私がその一瞬、目を逸らした瞬間
「ちょっと…っ」
私に包丁を突き付け、
更に暗く、
細い路地裏のような場所へ誘導した。
男は周りに誰もいない事を確認すると
私を膝まずかせ、
男は手早く自らの物を出した。
その瞬間、気持ち悪くて
私は顔を逸らしたが
男は私の髪を鷲掴みにし、
無理矢理くわえさせた。
「ぐ…っ」
吐き気を堪えながら男の物をくわえこむ。
そして逃げるチャンスを窺っていた。
だがあからさまな態度では
気付かれてしまうと思い
私は男の物を丁寧にくわえた。
すると男は驚いたようだったが
すぐに私の髪を離し、
快感に身を委ねるようにした。
私はいつかの為に
密かに護身術を習っていた。
そう、やっと
護身術を使うチャンスが来た。
今しかない。
私は男が持つ包丁の刃を掴んで
奪い取り、立ち上がった。
その時、一瞬男の動きが止まる。
その隙に男の急所を手で強く握った。
男は痛がり、
急所を掴む私の腕を掴む為に
少し中腰になる。
その瞬間、
私は勢いよく男の目を肘討ちした。
「…ッ!」
男は声にならない声を出し、
目を抑えて、怯んだ。
私はその隙を見て、
全力疾走をして寮へ帰った。
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