背徳の雨
第6章 甘い愛の裏側
本当の愛って何?
私にはわからなかった。
本当に人を愛する事が出来ず
本当に人を信じる事が出来ない。
そんな私を誰が愛すの?
自分自身さえも信じられない。
愛せない。
私は自分が憎くて
自分を恨み続けた。
こんな私をあんなにも
愛してくれた白狐は
私のせいであんな風になった。
私をかばったから。
私をかばわなければ
あんな事にはならなかったのに。
そればかり考えて
毎日静かに泣いていた。
ネットカフェで
静かに、静かに
呼吸を殺して泣いていた。
あれは白狐が選んだ事だと
忘れ去ろうとした事もあった。
でも忘れてしまえば
白狐が悲しむのではないかと
また苦しくなる。
どうすればこの涙は止まるのか
今の私には止める術がわからない。
だから私は無理矢理
夜の街へ繰り出した。
この悲しみを消すために。
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