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約束

第8章 もう一度

とりあえず、検査するだけなのに入院とか、正直だるかった。

もういい大人なのにふてくされて、窓の外を見ていた。

コンコンと部屋のドアが叩かれた。

『失礼しまーす…』

ん?

どっかで聞いたことある声…
いや、気のせいか

『本日よりこの病室を担当させていただきます、中村遥歌と申します。よろしくお願いします』

遥歌?

なかむら…は…るか…?

息をのみ、振り返ると

大人っぽくなったが、どこか面影のある

ずっとずっと忘れられなかった人が立っていた。

胸元の名前を見ると

『中村遥歌』

俺の目は間違っていなかった。

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