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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第11章 肉体の向こう側


ちょっと




煙草

吸いてーな・・・





モヤモヤした

胸の中の空気




煙と一緒に









吐きだしてぇ・・・








「謝らなくて

いいんです・・・・」






「・・・?」






「神島さん・・

大丈夫ですか・・」




何言ってんだよ

俺は…神島さんじゃねぇ…



マシロは
起き上がって
俺に近づき

細い指先で
俺の顎を触った




「あ・・・」




流れた涙が
そのままだったから


マシロに


泣いているのが





バレたかな・・






あ・・


と、マシロは
小さな声を出したけど


それから
何も言わないで




下手な
やり方で


俺を抱きしめた






「ユウヤさんも






神島さんが


好きなんですね・・







私を

神島さんと
思って


かまいません







そのかわり






ユウヤさんを

神島さんと

思っても・・・




いいですか?






ユウヤさんが




100%叶わない

私の願いを



叶えてくれませんか・・」









マシロは




そう言ったあと










俺に



くちづけをした





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