迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第12章 現実
午後の仕事に入り
ちょっと
我儘な子タレの
撮影が長引いていた
マシロも
なかなか
手こずっていて
こーゆー時
ユウヤは
扱いがうまいんだけどな・・
なんて思いながら
やっと
撮影を終えた
「お疲れ」
「はい、お疲れ様でした」
「なかなか
我儘な奴だったなぁ(苦笑)」
「・・はい(苦笑)」
「・・大丈夫か?」
マシロの顔色が
少し悪いような気がした
気が付くと
俺は
マシロのおでこに
手をやり
熱を心配していた
「熱は・・・ねーな」
「だ、大丈夫ですから」
「そーか?
ま、片したら終わりだ
さっさとやっちまおうか」
「はい」
マシロはそう言って
セットを
片付け始めた
明日は
午後から撮影だから
午前中は
休ませてやろう・・
そんなことを
考えていた時
スタジオの奥で
大きな音がした
ガシャンッ
ドンっ・・
え?
マシロ?
「マシロっ!」