テキストサイズ

迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第12章 現実


マシロは
黙ったまま

両手で
顔を抑えつけていた



貧血・・・



若干ふらつく



まぁ、その程度の
経験と知識しかない俺は
どうしたらいいのかも
わからず


とりあえず




マシロの頭を

なでていた






「もうすぐ・・


治るので・・すみません」






顔を隠したまま

マシロが

声を出した







「いいか?

俺がいいと言うまで
このまま寝てろ」





「・・・・」





「それから」





「・・はい」






「俺に・・

なんかできること
ねーか?


何したらいいのか
全くわかんねぇんだ(苦笑)」





「いえ・・ほんとに・・」




しゃべるのも
ツラそうだ・・


俺は
話しかけるのをやめ


頭をなでていた手で
マシロの手首を触り

カラダが冷たくないかどうか
確認した



マシロは
冷たいというより



少し



熱い気がした


ストーリーメニュー

TOPTOPへ