迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第13章 交錯する想い
返事のないマシロの
前髪にそっと
指で触れる
何を見ているのか
何を考えてるのか
どこに向かってるのか・・
時々分からなくなる
マシロの瞳を
見たくなって
その前髪を
そっと横に流す
そんなことをしても
瞳は
閉じられていて
見えないのに
マシロの顔が
少しでも
多くみられる
それだけで
ちょっと
満足する俺がいた
どれだけ
眠れてなかったのか
マシロは
まるで
死んでいるかのように
眠っている
その
子供のような
マシロに
俺は
そっと
くちづけをした
抱きしめたい
できれば
2人
素肌を
寄せ合いたい
神島さん・・
そう呼ばれてもいい
マシロに
あの日のように
頬を摺り寄せられ
甘えられたいと思った