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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第13章 交錯する想い

マシロは
ゆっくりと立ち上がり

ひとりで
風呂に向かった


風呂のドアが閉まると
俺は部屋の電気をつけて

風呂のドアの前に立ち

コーラを飲んだ



風呂の中で
マシロが
倒れるような
音がしねーか



気が気じゃなく



喉は
乾いてんのに
コーラがなかなか
喉を通らなかった



貧血とか



俺、よく
わかんねーから。





シャワーの音が
止まると

俺は風呂の前からはなれて
台所のガスの前に立ち

たまごスープを
あっためた




「マシロ~」



「・・はい」



いつものように
マシロは
ラフな格好で
タオルを
頭にかぶせたまま
俺の側に立つ


まるで


男友達のように。





「腹、へった」




「え?」




「俺、腹減った」




「・・はい」






「一緒に食おうぜ」










「・・・うん」










「よっしゃ。」



そう言って
タオルごと
マシロの頭を
クシャってやると


前髪の向こうから
黒い瞳で
マシロが
俺を軽く睨んだ




ほっとしたよ



マシロ




お前には
それが


よく似合ってる









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