迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第13章 交錯する想い
Tシャツを脱ぐのを
手伝ってやると
マシロは
俺に振り向き
そっと
俺のアゴに触れた
マシロの背中を
優しく抱きしめ
背中にあるホックを
外すと
「忘れて」
と、マシロが
小さな声をだした
ゆっくりと
肩のヒモを腕から抜くと
マシロは
俺にすがりつき
「朝になったら
忘れて下さい」
そう言って
俺の首元に
頬を摺り寄せた
「忘れるから
気にすんな」
痩せてるのに
柔らかい肌
鍛えられてるのに
滑らかなカラダ
小さくても
筋肉じゃない
胸
俺が抱きしめているのは
間違いなく
女のマシロ。
でも
マシロが
抱きしめられているのは
俺じゃなく
神島さん。
「神島…さん…」