迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第14章 ぷりん
驚くマシロをよそに
俺は
プリンのふたをあけ
立て膝ついて
座ってる俺の膝と
体操すわりみたいに
座ってる
マシロの足が
ぶつかるほどに
近づいて
そのプリンを
マシロの前に差し出した
代わりに
まだ
ふたのあいてない
マシロのプリンを取り上げ
蓋をあけながら
あ、お前
後ろ壁だから
逃げられねーぞ
とか
ふと思うと
キスしたくて
たまんねぇ
「もとはな
お前に食わせたかったんだ
だから
ちゃんと
全部食えよ?」
「え・・私?」
「お前がさ
どんどん
痩せちまって
次の日仕事なのに
うどんしか
食わねーで・・
あ
おい、マシロ
今何時だ」
時計は
俺の背中側に
置かれていた
「11:55です」
「やっべ
マシロ!
早く食え!!」
「は、はいっ!」