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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第14章 ぷりん

マシロの

大きな瞳から



涙が
流れていた




俺も
胸がいっぱいで


今にも
泣きそうだった





マシロの
涙の意味は
わからなくて



俺は
ただ

その涙を
みつめていたけど





握りしめて
マシロを
壁に追い詰めていた

両手を



解放した




マシロの



マシロの気持ちを
知りたかったから・・。





目線を落としたままの
マシロの

頬に流れる
涙を



そっと

指でぬぐい





俺は




多分

今までで
一番優しく




マシロの頬を
包み込み


マシロの顔を
上に向かせた





「少しでも


ほんの少しでも



俺を
待ってたなら・・・




キスしてくれ





そうじゃないなら









俺は

出て行くから」



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