迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第15章 真相
そんな目で
見んなって。
マシロの瞳は
熱っぽく
潤んでいて
ふらふらする
マシロを支える俺を
見上げていた
「……仕方…ねぇなぁ…」
いつも
甘えないマシロが
無意識でも
そんな顔をすると
俺は
弱い。
仕方なく
マシロが風呂のドアを閉めると
俺はドアのすぐ前に立ち
バスタオルを手に
風呂の中の様子に
耳をすました
とにかく
倒れたらすぐに
助けられるように。
シャワーの音と共に
ドアに映る
マシロの影を見つめる
ちっちゃいなぁ・・
そんなことを
考えていると
その時
マシロの影が
消えた
「マシロっ!」