テキストサイズ

迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第15章 真相


神島…さん…





ドアをあけたのは



神島さんだった。


























俺は
目を閉じて脱力した
マシロを
抱き上げたまま








神島さんは


手に
大きな袋を
持ったまま












俺たちは


ただ黙って










見つめ合っていた














どれくらい


そうしてたか







わからない









とにかく俺は


突っ立ったままで











心臓が


バクバク音を立てていた











その時



クスッ




神島さんが

笑った








「お前なら最高だ」


そう言って
神島さんは
髭をさわって微笑んだ





「これ、ママの手料理だ

あとで
食べさせてやってくれ





俺の



・・・大事な妹に。」




そして
袋を床に置き


神島さんは

俺に背をむけた






「か、神島さん…」




なんて言っていいのか
わかんねーのに



俺は
神島さんの名前を
呼んでいた



神島さんは
背をむけたまま



「明日は休みだったなぁ

明後日は
ちゃんと
2人で仕事来いよな


遅刻すんなよ?!」





そういって
いつものように

じゃあなって
手を
ひらひらさせた





「う・・うぃっす」







バタンっ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ