切ない関係
第12章 時計。
「そんなの、雅紀が気にする事じゃないよ。」
「でも……」
「むしろ、もっと頼って欲しいな…。だって、こういう時こその彼氏だろ?」
正直、松潤がそんな風に考えてたなんて知らなかった。
いつも、迷惑かけたくないって思って、言わなかったから。
松潤の本音が聞けて、なんだか急に気恥ずかしくなってきた。
「ありがと…松潤」
「……さっ、この話は終わり!それ食べたら寝ろよ?」
「うん」
-----------
それからご飯を食べ終わり、幸い1日オフだったからベッドで寝ることにした。
「松潤はもう行くの?」
「洗い物したら、このまま仕事に行くよ」
「………」
「大丈夫だよ…雅紀が眠るまで側に居るから。」
なんだか、松潤が言うとドラマみたいだなぁ…なんて。
まぁ、言って欲しかったんだけど。
しばらくして、洗い物終わりの松潤のひんやり冷たい手が額に置かれ、それが心地良くて、いつの間にか眠りについた。