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切ない関係

第12章 時計。

潤side


スー…スー…と寝息を立てる雅紀を見ていると、思い出す事がある。


子供の頃、俺は家族と千葉に旅行に来ていた。


両親と、海に行った時俺は迷子になってしまった。



「ねぇねぇ、君一人なの?」


後ろから声が聞こえて振り返ると、水着姿の少年が立っていた。


「うん…迷っちゃったんだ。早く探さないと…」


「じゃあ、俺も探すよ!」


「え…いいの?」


「暇だしな」


「ありがとう!」



それから、探し始めて少したった頃……

「そう言えばさ、名前何ていうの?」


「まだ言ってなかったね、潤って言うんだ。君は?」



「雅紀。千葉に住んでるんだ。」


「へぇ~」


「それにしても、全然見つかんないなぁ……」


諦めかけた時、雅紀が一つ提案した。

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