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切ない関係

第13章 本当は。

二宮先生side


「はぁ……バレバレなんだよ。」


相葉が隠した紙は、おそらくラブレターだろう。まぁ、本人も言ってたし。


ここは男子校だし、そういうタイプがいたっておかしくない。


だけど、まさか自分が男に恋をするなんて思っても見なかった。


俺は相葉に恋をした。



初めて会ったのは、入学式だった。


学校の裏側に大きな桜の木がある。春だったから桜は満開で、とってもキレイだった。


新入生を迎える準備で忙しい日々を送っていた俺は、その桜を見ると癒やされるから見るのが、日課になっていた。


入学式当日も残っていた準備を抜け出して、少し桜の木を見に行った。


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