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切ない関係

第13章 本当は。


俺はいつのまにか、二宮先生の事ばかり考えていた事に気付いてしまった。


同時に、分かってしまった。この胸が苦しくてドキドキしているのが恋だって。それが、二宮先生への気持ちだってこと。


この歯がゆい感情を胸に閉まっておくのが苦しくて、俺の前でモソモソと菓子パンを食べている澤部に今の俺の精一杯の気持ちを言った。


「どうしよう……かなりヤバイっ……」


ぐるぐる回る頭を整理したくてそれから、俺はまた机に突っ伏した。


澤部の顔が赤くなっているとも知らずに。

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