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切ない関係

第13章 本当は。

雅紀side

先生それ聞いちゃうの⁈ ぜーったい言えないよ、二宮先生が好きですーなんて!

「いやぁーそんな事言ったかなぁー?ははは、は」

言葉を濁してみても、先生はじーっと俺を見つづけている。

焦れば焦るほど、何も言葉が出てこなくて…一人パニックになっていると…

「んふふふ」って二宮先生笑い声が聞こえてきて、顔を上げると、俺の前まで歩いて来たんだ。

「先生?」

「百面相みたいで面白くて、ついな」と、俺の頭に手を置いた。

ただ頭をぽんぽんされているだけなのにバカみたいに嬉しくて、でも同時に胸をギューってされてるみたいに苦しい。

でも先生を好きなんだって自覚しちゃったんだ。なるようになっちゃえ!と、俺は思い切り飛びついてしまった。

「うおっ…!どうし…」

「俺は、先生…が好きなんです。」

「………はい?」

「だから二宮先生が好きなの‼︎」

言っちゃった…拒絶されんのかな俺。そう思うと勝手に視界が歪んでいく。

「……ううっ…ふぇ…ぐすっ…んん…」

「なに泣いてんだよ、まだ何も言ってないだろ?」

俺の顔を覗き込み涙を拭ってくれた。

「俺とお前は生徒と教師。しかも男同士で、歳も離れてる。」

本当にその通り。じゃあやっぱり、、、

「でも…そんなの関係ないんだよ、相葉」

先生は俺をそっと抱きしめてくれた。

「俺も相葉が好き。初めて会った時からずーっとな」

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