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切ない関係

第10章 歪んだ俺。

櫻葉 HAPPY END



唇に触れるか触れないかのギリギリに、うっすらと目を開けると、涙を流しながら目を瞑っている雅紀がいた。



「なんで…?」



一気に罪悪感が湧いて雅紀から身体を離す。



「なんで、抵抗しないんだよ!涙まで流して……そんなに嫌なら俺のこと、殴ってでも止めろよ……」


「違うよ!…違う…」


俺の腕を掴んで必死に訴えてくる。



「何が、違うの?だって、泣いてる…」


「確かに泣くぐらい嫌だったけど、あんな思いのままじゃって意味、」


「どういうこと?」


頭に?が浮かぶ。



「だから…ちゃんと、俺の思いを聞いて欲しくて…。」



雅紀の思い?

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