切ない関係
第10章 歪んだ俺。
「え、なんでまーくんがいるの?」
「ちょっと、色々あって…」
「色々ねぇ?2人とも話聞くから…涙拭きなよ。」
「あぁ、ゴメン。」
ニノが部屋に上がり、三人でテーブルを囲むように座った。
最初に口を開いたのはニノ。
「何があったの?まぁ…大体予想は付くけど。まーくんは全部話したの?」
「うん……ニノが協力してくれたり、俺が翔ちゃんに抱いてる気持ちも言った。」
「そっか、それで翔さんは?」
「俺、まだ言ってない事があるんだ。」
今日の事言ったら、幻滅するだろうな。
それでも…
「今日…俺が二人を呼び出して、俺が雅紀の事を襲ってる時にニノに見せるっていう計画だった。」
「本当は、辛かったけど…」
「雅紀が、俺のモノにならないならって思ってやったんだ。」
「ふふっ、、そうなんだ…」
「何で笑って……」
「翔ちゃんも、俺とおんなじ事考えてたんだなぁーって思ったら嬉しくって…」
予想していた返事とは逆で、驚いた。
「翔ちゃんの事、幻滅なんてしない。むしろ…もっと好きになった。」
「で、翔さんはどうなの?まーくんの事」
そんなの…
「好きに決まってるだろ…。」
雅紀に思い切り抱きついた。
「幸せだよ……やっと、恋人になれた。」
俺が抱きしめたままでいると雅紀が急に声を上げた。