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理想と偽装の向こう側

第7章 利用と束縛

それなら、あの広い部屋…納得だよね。



「けど、いくらお互い失恋した者同志でも、偽装してまで同棲するのは、何か…。香織、サスペンス好きでしょ!考えなかったの?」




「余り、考えてなかった…。」




疑問は沢山あったし、まだまだ出てくる。 




でも、それより小田切さんと過ごしてることが、楽しくてそんな考えを打ち消していた。




「だから最初に言ったでしょ。このままいったら、いつの間にかにアラフォーになるわよ!」



「…舐め合いだもん…。」



「え?」



「目的は、ただの傷の舐め合いだも!」



はあ~。
黎子が大きなため息をついた。



「いいの?ただの舐め合いだけで?」

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