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理想と偽装の向こう側

第3章 初めての夜

「………。」



「んっ?香織ん、何か言いたげだね?」



「小田切さん、配慮が上手いですよね。」



「そっ?普通じゃない。あっ、この焼酎を二つと、軟骨下さ~い!」



「そんな事ないです。少なからず、私の周りでは、いなかったですよ。」



「ふ~ん。で、その友達が決定打で、彼と別れようとしたんだ。」



「あっ…そんな感じです。私には、受け止めきれなくて…。」



そうだ、居酒屋に入ってからひたすら私の失恋までの経緯を話し続けていたんだ。



話しを戻してくれたのね。


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