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理想と偽装の向こう側

第7章 利用と束縛

「あぁ…そっか…。」



そこまで話したら、小田切さんは何か察したようだ。



「煮詰まったら、なんでも聞くよ。ただ、香織んの努力が会社には、確実に認められたんだから、自信持って大丈夫だよ。」



「はい…。ありがとうございます。」



褒められてたのは、ちょっと嬉しく自然と笑顔になれた。



「香織ん、はい味見~!」



煮込んでシチューをスプーンに掬い、熱をとるためふぅふぅと息を吹き掛け、私の口に運んできた。



「小田切さん…。」



たく…また、ですか!



でも、今は凄い和んでしまう…。



「あ~ん!」



笑いながら、口を開けた。



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