テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第7章 利用と束縛

なんかしらあるよね…。



でも、結局なすがままになるのが、私の弱点だな…。


「…いぃ…。」



「もっと、開いて…。」



「いいいぃ!!わっ!」



ほらやっぱり!



小田切さんは、いきなりウェットティッシュで、私の歯と唇を拭ってきた。



「なっ!」
「青のり~!」



ウェットティッシュに着いた青のりを満足気に見せられた。



小田っち…普通に言ってくれるだけでいいのに…。



私が呆然としてると、



「やっぱり、焼きそばとたこ焼きとかって、青のり着いちゃうよね!」 



「小田切さん…。」 



言わねば…流石にこれは言わないと…。



「綺麗だよ!香織ん!」



はうっ!小田切スマイル炸裂!



「アリガトウゴサイマス…。」



私は、またしてもロボットみたいになってしまった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ