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理想と偽装の向こう側

第8章 絶対服従

「香織…。」



「ん~なに~?」



すっかり気分が落ち着いて、オムシチューモードの私は気が弛んでいた。 



「まだ色々話したいんだけど、部屋で飲み直さない?」



え…っ!ヤバい流れになってきた、ここは穏便に流さないと、また厄介だ。



「あ…うん、また今度じゃダメかな…?今から一回、会社戻りたいし…。」



「何で戻るの?」



「だって…私は、今日昼から抜けてて…仕上げときたい仕事もあるから…。」



半分嘘である…急ぎは午前中に大体仕上げてきた。



でも、こうでも言わないと、解放して貰えない…。



「そっか…。」



ほっ…断念してくれたみたいだ。




エレベーターがフロアに到着し、乗り込む。



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