テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第8章 絶対服従

私の勝手でしょ!



そう言う前に、嘉之の唇が私の唇に重ねられていた…。



離れようとしたが、長身の嘉之にスッポリ包まってしまい、身動きが出来ない。



腰に回された腕も、びくともしない。



「んんっ!」



嘉之の手が私の頭を抱えて上向きにし、上から押し付ける様に深く口づけ、舌が絡む。 



短い時間のはずなのに、やたら長く感じる。



「チーン!」



エレベーターが停まった…。



しかし…フロント階じゃない。



「来いよっ!!」
「嘉ゆ…っ!」



グイッと腕を引っ張られ、私は有無を言うことも出来ぬままに、エレベーターから連れ出されてしまった…。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ