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理想と偽装の向こう側

第8章 絶対服従

私は、ラフな格好に着替え、借りてきたDVDを観ながら時間をやり過ごしていた。



時計を確かめると、18時になる頃だった。 



小田切さんが、出掛けたのは10時…まだ帰って来ない。



小田切さんと出会ってから、こんな土曜日を初めて過ごす。



「チャラチャラ~!」



携帯にメールの着信音、透かさず画面を確認する。



「…黎子か…。」



しょうがない…私がさっきメールしたんだから、返信をくれたんだよね。



『どうしたの?』



私は、返信を作成して送った。



『嘉之に会った…。』



直ぐ様、返信がきた。



電話じゃないのは、長年の親友なだけに、何かを察してくれたんだろう。



だけど…



『ヤられたの?』



ストレート過ぎますよ…黎子様…。






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