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理想と偽装の向こう側

第9章 衝動と不安

デザイン専門誌のモノクロページ。



『注目の新人』という、記事だった。



簡単なプロフィールも付いている。



面長の顔に、切れ長の眼、年齢は、私より一歳年下。



サラサラの長めの前髪が、顔に掛かってる具合が、妙にトキメく。



身長も高そうだが、細身なのがわかる。



『須永嘉之』



一目惚れした人の名前。



「近々、個展するみたい。」



「一人で、行きなさいよ。」



「…はい…。」



致し方ない、私は問い合わせ先に連絡をして、詳細を訊ねた。




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