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理想と偽装の向こう側

第9章 衝動と不安

「この作品に、何色使いました?少なくとも15色くらいですかね?後、空のようで、また他のものにも見える部分が、ここと…ここと…。」



技術的な部分も気に入ったが、惹かれたのは色調だった。



「凄い優しい、色使いしますよね…。誰かの為に描いたのかもしれませんが、先日…須永さんがポストカード下さった時、何かこの作品そのものかなって…思ってしまって…。」



「そのもの?」



「複雑そうで、寂しいそうで、面白くて、結構クセが強いけど、奥底は優しい…感じかな…。」



そう言い終わって、須永さんを見ると、眼を見開いて固まっていた。



はっ!ヤバイ!



調子こいて、ベラベラとまたやっちゃったよ!



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