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理想と偽装の向こう側

第9章 衝動と不安

ほんの軽く重なる感じだったが、明らかにキスされた…。



私は、一瞬何が起きたのか…眼を見開いたまま固まってしまった。



そんな私に嘉之は、



「まだ…時間ある?」



無いです!なんて言えません!



「ダ、ダイジョウブデス…。」



「よっしゃ!飲み直し!」



そう言って、私の手を引っ張っていった。



何処に行くんだろう~?
そう思いながら、着いていくしかなかった。



途中のコンビニで、お酒やお摘まみを買い込んでいくことにしたが、嘉之は 



「ここで待ってて。俺買ってくるから。」 
「はい…?」



何だろう?割り勘して買えばいいのに。



コンビニの前で、しばらく待つ。



月を眺めながら、今の状況を考えたが、夢にしか思えない…。



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