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理想と偽装の向こう側

第9章 衝動と不安

一週間が経った頃、嘉之は約束通り連絡をくれた。



『明日、会える?』



突然だったけど、メールがきた瞬間、狂喜乱舞しそうだった。



『はい!大丈夫です!どこに何時に行けばいいですか!』



『19時くらいに、俺ん家で。』



えっ?!また、嘉之の家とな!



『分かりました!何か買って行きますか?』



『適当で~宜しく!』



う…ドキドキしてきた…。
ちゃんと気持ち伝えるんだ!



家で二人きりなら話しやすいかも。



よっしゃ!お肌の手入れを入念にしよ~!



服なに着て行こうかな!



明日のことだけで、頭いっぱいになりながら、意気揚々とパックをした。



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