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理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

半年前くらいは、それだけでドキドキだったが、今は穏やかな気持ちで充満する。



「新居、駅から近いの?」



「歩きで20分くらいかな。駐車場やスーパーも近くにあるから結構便利だよ。」



「良かったね!」



「まだ、全然片付いてないけどな。」



片付けると言っても、荷物は画材ぐらいだろう。



「何か、作ろうか?」



「今日は、いいわ。スーパーで適当に買ってこ。」



新居に向かう手前にスーパーがあった。
飲み物と、お惣菜を少し買っていく。



新しく住まいは、以前のアパートよりしっかりした作りの賃貸マイションだった。



「へえ~凄いね。」



「ギャラリストから、家賃半分出るからね。」



その言葉に、画商が付いたことの有り難さを実感した。



トランス様々だ!



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