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理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

ガチャリ…と鍵を開け中に入ると、確かにまだ雑然としているが、3Kの間取りで解放感があり、広々としている。



「凄~い!広いね!」



やっぱり、部屋は狭いより広い方がいいな!



「前よりはね。」



「あっ!ソファーもある!」 



私がはしゃぐと



「珍しくないだろ?」



嘉之は、一言アッサリ言う。



「だって…何かオシャレで、らしくない。」



前なんか、パイプベッドしかなかったじゃん!
言わないけどさ…。



「あんだよ、それ。」



笑いながら、私の頭にビールを乗せてきた。



キュンっ!



「飲むべ。」
「うん!」



栓を開け、缶を軽く持上げ



「お疲れ様~!」
「お疲れ~。」




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