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理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

更に私に人差し指を向けて言った。



「予言してあげる…。」



「予言!?…い、いいよ~嫌な事言われたくないし、当たりそうで怖いし!」



「いいや、慈悲心でよ。予言通りになったら、あんたそん時は素直に受け止めなさい!意地張ってもしょうがないから。」



「な…何なの…?」



「あんたと小田っち、絶対一線越えるわ…。」



一線…つまり…。



「はぁ!?!?絶対って、また言い切って。まだ会ったばかりだし、同棲もしてないんだよ!第一、小田切さんに会ってないじゃん!黎子は!」



ムキになった私に、黎子嬢はまた、ふふん!と鼻で笑った。



「生物学的に有り得るからよ。」


 
出た!
黎子の科学的根拠!



学生時代から科学が好きな黎子は、感情論より科学的根拠で物事を判断する。
役立つ時もあるが、ドライな考えに凹むこともしばしばだ。

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