テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第11章 亀裂

「チャラチャラ~!」



メールだ…嘉之か。



開く前から内容は予想着く



『今日、来れる?』



はいはい…あれ…。



『しばらく会えなくなるかもしれないから。』



しばらく…って、普段から会えてないのに、改まってなんだろう。



『分かった。行くね。何か食べたい?』



「チャラチャラ~!」



『シチュー。』



ぷっ…嘉之、リクエストがワンパターンだな。



『了解!』



送信っ!



それにしても、敢えて何だろう…また、変なこと企ててなければいいけど…。



はっ!いかんっ!
ついマイナスに走ってしまう。



とりあえず、今日も穏やかに過ごせますように…と願うばかりだった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ