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理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

「…それは、楽しみだな…。」



正直に気持ちを述べてみた。



小田切さんは、ポンっと私の頭に手を乗せて、目線が合うところまで前屈みになったので、思わずドキッとしてしまう。



「香織んも作るの手伝って。だから明日は、ピンポンダッシュで帰ってくること!」



「ピンポンダッシュ~!?」



そう言うと、小田切さんは至近距離で反則なくらいの笑顔を見せた。



「そう!フライディング気味にね!」



フライディングって~何か子供みたいだな…。
想像すると、口元綻んでしまう。



そんな私を小田切さんが、満足気に見ているのだった…。


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