理想と偽装の向こう側
第11章 亀裂
『順調かな?』
『ご飯ちゃんと食べてますか?』
毎日色々と内容変えて送信するが、梨の礫だった。
安岡さんの言ってたことも思い出したが、流石にちょっと心配になってきた。
発狂してないかな…。
限界くる前には、呼ばれる可能性はあると思うけど…。
後は、来月のプロジェクトのラストを飾る発表会と、慰労会の時に会えるくらいだ。
******
発表会当日
発表会は、大きいイベント会場で行われた。
マスコミやキャンペーンガールも多数いて、かなり華々しい。
自分は最後まで裏方だけど、携わったものが完成を迎えた瞬間が、なんとも言い難い充実感だった。
やっと終わった…。
本当に色々あったな…でも、沢山の人に助けてもらえ、ここまで成し遂げられたのは人生の糧になるだろう。
裏方でバタバタしていた私を梶さんが見付けて、声を掛けてくれた。
「渡辺さん!お疲れ様。最近どうだい?」
「あっ梶さん!お疲れ様です!」
直接会って話すのは久々で、嬉しくて声のトーンがつい上がる。
『ご飯ちゃんと食べてますか?』
毎日色々と内容変えて送信するが、梨の礫だった。
安岡さんの言ってたことも思い出したが、流石にちょっと心配になってきた。
発狂してないかな…。
限界くる前には、呼ばれる可能性はあると思うけど…。
後は、来月のプロジェクトのラストを飾る発表会と、慰労会の時に会えるくらいだ。
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発表会当日
発表会は、大きいイベント会場で行われた。
マスコミやキャンペーンガールも多数いて、かなり華々しい。
自分は最後まで裏方だけど、携わったものが完成を迎えた瞬間が、なんとも言い難い充実感だった。
やっと終わった…。
本当に色々あったな…でも、沢山の人に助けてもらえ、ここまで成し遂げられたのは人生の糧になるだろう。
裏方でバタバタしていた私を梶さんが見付けて、声を掛けてくれた。
「渡辺さん!お疲れ様。最近どうだい?」
「あっ梶さん!お疲れ様です!」
直接会って話すのは久々で、嬉しくて声のトーンがつい上がる。