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理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

井関さん…。



ちゃんと見てる人は見てるんだな…。



井関さんの気遣いに、思わず涙腺にきてしまう。



「ありがとうございます。これからも頑張ります!」



「渡辺さんの元気印は、ムードメーカーだから。今度ランチでも一緒しましょうね。」



「はい!是非とも!」



井関さんに、挨拶をして急いで家路に向かう。



私は、ここ何年か正直、嘉之への想いで一喜一憂ばかりしていた。 


周りには悟られないようにしてたつもりだったが、思えば井関さんは、色々と体調とかも気にかけてくれてたな。



本当に情けないし、愚かだな…てか、キャパ狭っ!



自分に叱咤し、頑張るぞ!と気合いをいれた。 



私も井関さんみたいなキャリアウーマンを目指すぞう~!

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