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理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

ピンポンダッシュ出来なかったから、電車以外は小走りした。
思えばなんで走ってるんだ? 



小走りが効いたか割りとはやく帰れ、
1208号室にたどり着いたらホッとした。



一呼吸して、ドアを開ける。



「お帰り~!香織ん!」



そこにはエプロン姿で元気全開の小田切さんの姿。



「た、ただ今です。」



「予想より早かったね。着替えてきなよ。」



「う、うん。」



エプロン姿の小田切さんもカッコいい。


イケメンは何しても、様になるのね。



と、ボヤきながら手洗いして、動きやすい服に着替え、台所に向かう。



「お待たせしました…。」



「はい!香織んの!」


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