テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

満面の笑顔で差し出されたのは…。



「エプロン?」



「そう~!香織ん用!」


………。



まさかエプロンを男性からプレゼントされるなんざぁ、お初ですわ。…てか女性でもなかったよ!



余りのインパクトに固まっていると。



「香織ん、野菜切って!形は任せるから。俺はあめ色玉ねぎ炒めて、今カレー粉作りしてるから!」



「 はっ、はい!!」



小田切さんの勢いに釣られて返事して、野菜の皮を剥き初めた。



………小田っち…本気過ぎやしませんか?



「切ったら、炒めて~お湯入れたらローリエと、隠し味にリンゴのすりおろしを入れて~。サラダも用意するから…」



自分の事をやりながら、私の進行も見てテキパキ作っていく…。



男の人の独り暮らしにシステムキッチンだったのは、小田切さんの趣味だったのかな?


ストーリーメニュー

TOPTOPへ