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理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

あっという間にカレーも煮込み段階になり、ちょっと落ち着いた。



小田切さんの手際良さは、ビックリしたけど、一緒に料理するのって、こんなに楽しいもんなんだと、ワクワク感の余韻が残っていた。 



「小田切さん…凄いですね。尊敬しました。」 



「やっと~!?」



いたずらっ子みたいに笑った。



「いや…最初どうなる事やらと思いましたが、素直に感動しました!」



「カレーは基本いつも一人で作るんだけどね。今日は香織んと一緒に作りたかったんだ。」



嬉しそうに話す小田切さんに、誉められた子供みたいな気分だった。



何より…



『香織んと一緒に作りたかったんだ。』



その言葉が胸にキュンとキタ…。



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