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理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

カレーを煮込んでる間に、私はお皿を用意し、小田切さんはサラダを盛り付けてる。



「それにしても手際がいいし、料理とか習ってたんですか?」



「独学でね。自炊してる内に凝りだして。でも、俺の母親が男も料理の一つくらい出来ないと、一人前になれない!食は基本だ!って小さい頃から家事とかやらされてたからかな。」



「へぇ~。素敵なお母さんですね!」



本心から思った。小田切さんの細かい気配りとか、お母さんの影響なのかもしれない。



「そう?今じゃ感謝だけど、当時は不満たくさんあったなぁ~。裁縫とか出来たら、クラスメイトにドン引きされたしね。」



「はははは~!」



スイスイ繕い物をしてる小田切さんを思わず想像してしまった。

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