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理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

「今日、香織ん走って帰って来たの?ちょっと息あがってたよね。」



「あっはい…。ピンポンダッシュ…出来なかったから。」



正直に話したが、自分でも走って帰らなくても良かったかなと、照れ臭くなった。



「ごめんね、急がせちゃったかな。」



言葉とは裏腹に笑顔の小田切さん。



「あっ、でもですね!嬉しい事があったんで、浮かれて走ってしまったんだと思います!」



そうだ、井関さんに励まされて、私はきっと嬉しくて走ってたのかも!



「そんなに良いことあったの?」



「う~ん、人によるかもですが私には、凄い有難い事で…。」



会社から帰る時の井関さんとのやり取りを全て話した。



思えば小田切さんには、不思議と隠さず話せてしまうな…正に小田切マジック!

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