テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第13章 対決

「そろそろかな~。」



お好み焼きは、ひっくり返した後もじっくり焼き、まん丸のきれいな形で、焼き上がる。



ソースとマヨネーズ、青海苔に鰹節をかけて出来上がり!



また、小田切さんはマヨネーズも綺麗に波模様を付けていた…いったい何もんでしょうか!



ヘラで、食べやすく切り分けてくれ、



「お待たせ~!食べよう!」



ニッコリと笑った。



「頂きます!」
「熱いから気を付けてね!」



湯気が立つのをフウフウと息をかけて、口に入れる。


「美味しい~!!フワフワしてる~!凄~い!」
「やろっ!」



また、どや顔を見せなが、小田切さんもお好み焼きを食べる。



「おっ!旨い!」
「はい!小田切さん、何でも作れて凄いね!」



口の中に幸せが広がっていくよ~。



小田切さんは、ビールを一口飲み



「こんな風にさ…美味しいもん食べながら、楽しく食卓囲める時って、最高に幸せ感じるんだよね~。」 


「ん?食卓が?」



「そっ!生きてるって…実感しながら、笑顔で食事するの。」



小田切さんは穏やかに、優しく夢を見てるかの様に語る。



「…そうだね…。凄い素敵なことだよね…。」



大切な人に作ったものを美味しいと言われるだけで、充実感が満ちる。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ