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理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

「おっ!カレーいい感じになったぞ。食べよう~!」



「本当だぁ~!いい匂い!」



食欲を誘うその香りに、ギュルルル~と、お腹が鳴ってしまった。



その音に小田切さんは、笑顔で



「腹へったよな。早速食べよう!」



ご飯にカレーを注いで私に渡した。



いつも笑顔でスマートに流してくれるよね…。
それも優しさなんだろうな…もっと色んな面も見ていけるのかな…。



食卓のセッティングも終わり、先ずビールで乾杯した。



「改めて、二人の門出にの同棲に乾杯!!」



「か、乾杯です。」



そんなにハッキリ言い切られるのもと、恥ずかしくなりつつ、カチンっとグラスを当てた。



「これから宜しく!」



「はい…。」



ん?流れで返事しちゃったよ!本当にいいのか!?
またしても自問自答しながら、カレーを一口。 



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