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理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

朝食は、トーストとスクランブルエッグとヨーグルトサラダ…。



昨日、飲んだから簡単にねって、小田切さんは言って食べ終わった私にコーヒーまで出してくれた。



簡単にって、スクランブルエッグふわふわでしたよ…。



小田切さんといると、料理の腕も上げてもらえそうな気がする。



「至れり尽くせりで、何か怖いです。」



「怖い?倍返しとか?」



「いや…どっちかって言うと、私もやってあげちゃうと言うか、やっちゃう方なんで、ここまで色々先回りして、やってもらうのって母親くらいだったかと。」



「こういうの楽しいから。独りでやってても、誰の反応ないじゃない。」 



「確かにですが。」

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